①重症筋無力症

傷病名:重症筋無力症決定内容障害厚生年金2級年齢・性別50代・女性

ご相談時の状況

 ご自身で年金事務所に相談され、申請の準備を進めていらっしゃいましたが思うようにいかず、当事務所にご相談に来られました。
 初めてご相談にみえられた時には、病状はかなり進行していらっしゃいましたが、今後の生活の不安が大きく、何とか申請したいとお考えでした。
 面談中にも瞼が自然と閉じてしまう等、長時間お話するのが難しい状況でした。

当事務所によるサポート

 初回のみ当事務所にお越しいただいた以外は、依頼者様のご自宅で、依頼者様が横になり楽な姿勢をとって頂き、無理のない範囲で面談を行いました。
 1回あたりの面談にかけられる時間も30分程が限界でしたので、事前に聞き取るべきポイントをお渡ししておき、次回の面談までに考えてもらうようにしました。
 申請に必要な添付書類は委任状を頂き、当事務所にて代理取得し、なるべくご本人の負担にならないように準備をすすめました。

結果

 「障害厚生年金2級」」での支給決定となり、ご本人からは今後の生活の不安が少し解消されたと大変喜ばれました。
 ご自身で必要な書類(登記簿や住民票、所得証明書等)を取りに行くことが出来ない場合は、当事務所による代理取得も可能です。
 申請のご依頼を頂く際には、身体的な負担を軽減するためのご要望は、遠慮なくお伝えください。

②高次脳機能障害

傷病名:高次脳機能障害決定内容障害共済年金2級年齢・性別50代・男性

ご相談時の状況

 初めは交通事故の後遺障害の保険金についてのご相談で、障害年金のことはご存じなかったのですが、面談のなかで受給の可能性が見えてきました。事故に遭われた場所が遠方(県外)であり、在職中(公務員)の事故ということもあり、共済年金の請求に向けたアドバイスを行いました。

当事務所によるサポート

 ご本人は大きな事故に遭われており、何度もご足労頂くのが大変でしたので、ご自宅に何度か伺い、申請の準備を進めました。
 事故当時、搬送された県外の病院や、その後に通院した病院、また、当時の勤務先とのやり取りを頻繁に行って情報を整理しました。
 障害共済年金を申請する際の窓口は、年金事務所ではなく、各共済組合となるため、組合の担当者とのやりとりも行い、必要な書類を準備しました。
 申請日現在の状況を診断書に表すための検査が必要であり、ご本人に大学病院にて受診して頂きました。
 診断書の作成依頼時には、現在のご本人の日常生活等の状況を詳細に記したメモを作成し、ご本人から医師に渡して頂きました。結果として、有効な診断書を作成頂くことができました。

結果

 「障害共済年金2級」での支給決定となり、次回の更新日までの累計として、約700万円を受給することができました。
 共済年金の場合は、申請に必要な添付書類が国民年金や厚生年金とは異なる場合があり、同じ名称の書類でも書式が異なっていることがあります。
 それぞれの組合独自の書類等が必要な場合がありますので、そのあたりをしっかりと確認し、担当者と連絡を取りながら準備を進めることが重要です。

③うつ病

傷病名:うつ病決定内容障害基礎年金2級年齢・性別40代・女性

ご相談時の状況

 はじめはご自身で申請の準備をされていました。年金事務所にも何度か足を運んでいましたが、説明を受けても、具体的に何をどうすればよいかよく分からず、必要な書類も取得することができずに、時間が過ぎていくだけでした。
 体調に波があり、具合が悪い時は何もできなくなるため、なかなか準備が進まない状況でした。

当事務所によるサポート

 無料相談会にお越しいただき、手続きの仕方や必要書類について基本的な部分を説明しました。
 発症時期が古く、病院をいくつも通っている等、いつごろから発症していたのか、記憶があいまいで、病歴がはっきりしていませんでした。
 その後、時間をかけて丁寧に聞き取りをさせて頂き、また、ご家族とも面談させて頂くことにより、初診から現在までの病歴と、その時々の生活状況を整理することができました。
 それをもとに、有効な初診証明、診断書を取得し、申立書を作成して、最初のご相談から約2か月後に申請をすることができました。

結果

 「障害基礎年金2級」での支給決定となり、次回の更新日までの累計として、約350万円を受給することができました。
 受給が決まり、ご本人とご家族に大変喜んで頂きました。
 病歴が長く、ご本人の記憶があいまいでも、ご家族の協力があれば、障害年金の申請は可能です。
 また、色々な角度から聞き取りをさせて頂くことで、忘れていた記憶がつながることも珍しくありません。

④統合失調症

傷病名:統合失調症決定内容障害厚生年金3級年齢・性別30代・女性

ご相談時の状況

 在職中に発症し、眠れないなど体調の不良を抱えながらも仕事を続けていましたが、遅刻や欠勤が続くようになり、やがて休職し、健康保険から傷病手当金を受給後、退職されました。
 休職中からほとんど外出されず、母親に家事全般を頼っており、将来に不安を感じていらっしゃいました。

当事務所によるサポート

 最初にご依頼頂いた時は休職中で、まもなく退職予定であったため、障害年金の申請手続きのほかに、会社退職時の手続き(雇用保険の受給延長や健康保険の任意継続への切り替え)等のアドバイスを行いました。
 退職後、順を追って申請の手続きを進めていましたが、途中で病状がかなり悪くなった時期があり、1か月半ほどは全くご本人とお話ができませんでした。
 しかし、ご家族の支えもあり、長く通院されていた病院の医師も障害年金の申請に非常に協力的で、申請書類を準備することができました。

結果

 「障害厚生年金3級」」での支給決定となり、次回の更新日までの累計として、約150万円を受給することができ、ご本人とお母様から感謝のお言葉をいただきました。
 障害年金の申請は、その準備の途中で病状が悪化して、スムーズにいかないこともありえます。
 特に精神的なご病気であれば、少しでも体調の良い時に、なるべく早めに相談して頂くことで、より早く、申請、受給できる可能性が高まります。

⑤多系統萎縮症

傷病名:多系統萎縮症決定内容障害厚生年金2級年齢・性別50代・男性

ご相談時の状況

 数年前より、ご自身の動作が鈍くなったことを自覚されており、上手く喋れない等の違和感を感じていらっしゃいました。
 神経外科を受診したところ、はじめはパーキンソン病の疑いと診断されたましたが、病状がすぐに悪化した為、他の病院で診てもらったところ「多系統萎縮症」と診断されました。
 医師からは、数年後には寝たきりになる可能があると言われ、何か公的なサポートはないか探されている状況でのご相談でした。

当事務所によるサポート

 ご本人の病状を考慮し、奥様も交えて生活状況の聞き取りを行いました。ご本にお話頂く内容がわかりにくいときは、奥様を介して時間をかけて丁寧にお聞きすることにより、生活状況について申立書の作成を行うことができました。
 病状の悪化が早い為、早期の申請を望まれていました。

結果

 「障害厚生年金2級」での支給決定となりました。日々のリハビリを行いながらの申請準備でしたが、ご家族のご協力によりスムーズに申請ができました。
 障害年金の手続きにおいては、初めのご相談から手続きが終わるまでにかかる時間はその方の状況によって様々です。
 早期に申請を行うには、ご本人とご家族のご協力が不可欠となります。

⑥脊髄小脳変性症

傷病名:脊髄小脳変性症決定内容障害厚生年金2級年齢・性別30代・男性

ご相談時の状況

 数年前より身体がふらふらし、歩きにくさ感じていらっしゃいました。また、話をしていて上手く喋ることができず、呂律が回らなくなることがありました。
 病院で検査を受けたところ、脊髄小脳変性症と診断され、今後、仕事を続けていくことが困難であると判断され、奥様とお子様と一緒に障害年金のご相談にお見えになりました。

当事務所によるサポート

 特に、仕事場での働き方について悩んでいらっしゃいました。物を持ち上げたりパソコンのキーボード操作がだんだん難しくなってきて、杖を使用して歩いていると、上司から、顧客からの印象が良くないと言われるなど、病気に対して職場での理解が得られない状況でした。
 障害年金の申請サポートとあわせて、今の労働環境に対する対応の仕方や、傷病手当金や休職の制度といった労務面のアドバイスをさせて頂きました。

結果

 「障害厚生年金2級」での支給決定となりました。仕事はしばらく休職をして、復職してからは短時間勤務やテレワークをお願いする等、職場での理解を得られるように準備を進められることになりました。
 依頼者の方にとって、障害年金の申請手続き自体の大変さはもちろんですが、それ以外にも日常生活や仕事についてのお悩み等も多くございます。
 依頼者の方の状況に応じて、特に労務面でのアドバイス等、可能な限りのサポートを行わせて頂きます。